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日別アーカイブ: 2016年2月25日

WANT TO 企業と OKANE 企業

 

今日はビジネスコーチングについて考えてみたい。

 

私は建設設備関係の会社を親から引き継ぎ経営している。そして最近新たにコーチングの会社を立ち上げた。

 

そんな立場からコーチングとビジネスの関係について考えてきた。その帰結を皆さんとシェアできればよいなと思う。

 

普通の会社、何と言えばよいのだろう?一般的な会社?レガシー企業?とにかく今までの企業だ。この仕組みとは、まず、大前提として資本主義の元で成り立っている。株主が企業に投資をしたお金を資本として、企業は利益の最大化を目指すために存在している。そしてその為に経営者は売り上げを上げ、利益を上げることを目的とし、従業員を雇い入れ、設備投資をし、目的を果たそうとする。そして従業員は生命時間を提供して、それと引き換えに給与をもらう。労働者の目的はこの給与となる。

 

会社はそれだけじゃないとそれ以外にも色々なことがあるのに、そんな簡単に言われたら困る!と思うだろうか?

 

だから今回はプライオリティという概念をいれたい。企業にとってプライオリティは様々かもしれないが、基本的にはほとんどの企業が前述のことを最重要事項として存在しているのではないか。

 

簡単に言うとお金だ!今までの企業はほとんどがお金に焦点を当てている。株主も、経営者も、労働者も、そしてその周りにいる家族ですら、企業に求めているものはお金だ。

 

資本主義とはお金主義のことであり、その影響は企業を通じて、人々にお金が絶対であるという思想を植え付けている。

 

だから、今までの企業とはお金を軸としている。プライオリティはお金が一番高いということである。

 

それに対して、コーチング導入企業はというと、プライオリティが生産性にある。お金に焦点をあてるのではなく、生産性に焦点が当たっている。

 

まず、お金に焦点が当たっていないという点だ。

 

企業が営利活動であるにも関わらず、お金に焦点をあてないなんてことができるのか?そう思われる方も多いのではないか。私自身非常に悩んだテーマである。しかし、今はできると思っている。

 

まず報酬、給与に関していえば、報酬、給与の為に働くのではないというメンタリティを持っており、給与はあくまでも生活の安定を図るもであるという考え方が必要だ。

 

企業を組織している、個人が、経営者も従業員も、お金の焦点を外していなければならない。職業はお金のためではなく、それぞれの職業としてのゴールと合致しているからその労働活動を行うわけであり、決してお金のためであってはならない。

 

働く人それぞれが働くことにお金以外の意味を見出している。もっといえばやりたくてしかたないことになっている。

 

それぞれがやりたいことをやっているわけだ。それが生産性に繋がる。これは当たり前だが、やりたいと思ってやっている人と、やらされてやっている人では生産性は雲泥の差が開く。データとしては利益ベースで実に700倍の差があるという。驚きの数字だ。

 

それほどにやりたくてやっているのと、やらされてやっているのでは、違いがあるのだ。

 

コーチングにおいて、最も重要とする概念はWANT TOである。資本主義のもとの企業が最も重要とする概念はOKANEである。

 

この違いが全てだ。

 

さて、ここで問題だ。

 

果たして、焦点をお金から外すことに成功できる人がどれほどいるだろうか。

 

私は自分の経験上、次から次へとお金の焦点を外すことに成功する人が続出するとは期待していない。お金が欲しくて欲しくてたまらないという呪縛は人間の奥深くまで入り込んでいるように思う。

 

しかし、このブログを見た人はもちろん、お金の焦点を外すことができるようになったと思う。マイノリティだが圧倒的に有利な考え方を手に入れたと思ってほしい。

 

企業もOKANEではなく、WANT TOに焦点を当てさえすれば生産性があがり、利益もあがるのだから是非コーチングを導入してほしいと思う。ただし、利益は結果なのであって、利益を上げるためにコーチングを導入するというのはOKANEに焦点があたっているということなので本末転倒!それよりもひとつ高い抽象度のゴールがリーダーにあるということが前提になる。益々ハードルが上がってしまったかもしれないが、大丈夫!このブログを見て心が揺れたというのであれば、それは一つ上の抽象度のゴールがあるということだ。是非とも見つけ出してほしい。

 

また、この転換は劇的なパラダイムシフトであり、全く違う次元の招待であるから、それに伴う、変化は覚悟しておく必要があるということも付け加えておく。

 

お金の焦点を外して、一つ上の抽象度のゴールを見つけ出した企業だけが、これからの時代を独走していくのは間違いない。

 

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