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抽象度を上げれば悩みが消える?

私の机の上には地球儀がある。

 

これはなるべく抽象度を高く維持するために置いている。世界の色々な地域に思いを馳せて思考の訓練をしている。

 

ところでこんなことを考えたことはないだろうか?

 

抽象度を上げて何の得があるの。今私の欲しいものはブランドのバッグよ。俺の目標は出世することだし、世界のことなんてそれには関係ないぜ!

 

今の自分の目標や悩みと抽象度の関係性をなかなか感じられないかもしれない。しかし抽象度を上げるとその悩みが消えるのだとすると、すこし抽象度ってどうやってあげるの?なんていう興味がわいてくると思うのだがどうだろう?

 

厳密にいうと抽象度が上がると悩みが消えるというより悩みが変わるといった方がより正確かと思うが、その今の悩み自体は消えるのだから消えるでもよしとしよう。

 

例えばだ

 

夫婦喧嘩が絶えない。夫婦がうまくいってない悩みがあるとしよう。もちろん嫁姑でも、子供との関係でも同じだ。

 

ここでは夫婦を例に挙げて説明する。

 

夫は夫のブリーフシステムを持ち、妻は妻のブリーフシステムを持っている。そんな二人がある一つの問題に対して意見をいいあう。子供の育て方であったり、住む場所への望みであったり、お金の使い方であったり、などなど。

 

大抵、そんな二人の喧嘩になる理由はひとつだ。

 

なぜあいつは俺の、私の考えがわからないのだ?

 

自分の意見を押し通したくて喧嘩になる。というか違う意見を持った二人が折れない状況を喧嘩というのかもしれない。

 

とにかく、相手のことが理解できなくて喧嘩になるのだ。

 

そしたら、ここで抽象度だ。抽象度を上げるとはどういうことなのか?

 

この問題を一段高い抽象度で俯瞰してみる。すると夫と妻のブリーフシステムがあるのだと理解する。

 

簡単に書いたが、これはすごい重要なことです。

 

私のブリーフシステムがある。それと同じように他者にもブリーフシステムがあり、価値観があり、思想があり、独自の経験があるのだ。

 

そしてそれは当たり前だが、同じものもあれば、違うときもある。

 

高い抽象度からみるということは私のブリーフシステムと他者のブリーフシステムがふたつ同じ価値で見えるということだ。

 

わかりやすい言い方をすると

 

私はこう思う。だけど彼、彼女はこう思うんだ。とすれば二人でこうすれば一番いいよな。という答えを導き出すことができる。

 

喧嘩とは自分の考えを相手に受け入れさせたいという欲求により起こる。だけど自分の欲求と相手の欲求が同じ価値であれば受け入れさせたいとはおもわない。解決策は違う者同士がどうやればうまくいくかを発見することにあるという結論になる。

 

抽象度をあげるとはこういうことなんだ。

 

自分のことだけという抽象度もあれば、家族の抽象度もある。そして抽象度はいくらでも高く昇っていくことができる。地域の抽象度、国の抽象度、世界の抽象度、宇宙の抽象度・・・

 

抽象度を上げるとは我々にとってすごく身近な問題を解決することに繋がるということを理解してほしかったがどうだろうか?

 

まずは自分が上がって相手の価値観を理解してみる。そんなことにチャレンジしてみてほしい。

 

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