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トップメンタル育成コーチ 山本敦志です。
本日は阪神藤波選手の心理状態と改善方法を記してみたいと思います。
まず、藤波選手とはプロ野球選手で高校時代から天才児として甲子園でも春夏連覇を成し遂げた逸材です。
阪神タイガースに入団してからも一年目から活躍し、将来のタイガースの絶対的エースとして期待されている存在なのだろうと私は思っています。
ところが最近はすっぽ抜けの球が多くなり、フォアボールやデッドボールを多発し2軍での調整を余儀なくされ、1軍に帰ってきても以前のようなパフォーマンスを見ることができない状態となってしまいました。
そして藤波選手がイップスなのかという記事まで出るようになってきています。
そこでコーチング的な視点から藤波選手の問題を考えてみようと思います。
藤波選手がストライクが入らない要因が精神的な要因か技術的な要因かというような話題があったので、まずはそこからいきましょう。
技術的な要因とは精神的な要因の影響を100パーセント受けるので全てが精神的な要因であると考えます。
マインドが先で全てがその影響によるパフォーマンスです。
藤波選手はもともと、廻りの中でも飛びぬけた存在であったのでずっと高いエフィカシーを維持してきたことと思われます。
しかし、何らかの出来事によりエフィカシーが下がってしまったのだと思います。
エフィカシーは上がったり、下がったりするもので人のマインドとはそんなものです。
私たちコーチの役割はエフィカシーが高い時には自分らしいと思うように教えることです。
そして、エフィカシーが下がった時には自分らしくないと思うように教えることなのです。
当然のことながら、下がった時こそが重要なのです。
今回は失敗してしまった。しかし本来の私はすごいんだと思うようにし、
一時もエフィカシーが下がらないようにします。
高いエフィカシーは現状の自分の外の想像以上のパフォーマンスを実現する力を秘めています。
藤波選手はアスリートがあこがれるトップアスリートですから、この高いエフィカシーを維持して今のキャリアを築いてきたはずです。
しかし、現在のところ、下がったエフィカシーを戻せずに苦しんでいると判断します。
さて、ここで重要な問題です。
なぜ、あのエフィカシーが高い藤波選手のエフィカシーが下がり続けたままなのか。
ここからは推測ですが、私は藤波選手が何度もビデオを見たりして、悪かった点の指摘を数多く繰り返されたのではないでしょうか。
コーチングでは失敗は一度は反省しないといけないが、反省する点を見るのは一度だけとします。
なぜ、悪かったのかを見る必要は確かにあるのですが、何度も何度も自分の失敗を見せられるとエフィカシーが下がってしまいます。
先ほども述べた通り、自分の限界を超えたパフォーマンスを発揮するエネルギーを生み出すのは「俺はすごい!」「私はすごい!」というエフィカシーなのです。
失敗した時こそエフィカシーが揺らぐときです。
しかし、そんな時だからこそ、「俺らしくなかったな」という強烈なマインドで乗り越えていくべきなのです。
必要であれば、周りの声は一切無視する必要があるかもしれません。
それでよいのです。
自分にとってネガティブな要素を植え付けようとする声を自分のマインドに取り込んではいけません。
藤波選手に関しては失敗の感情が恐怖の感情と結びついて、トラウマ化しないためにもなるべく早く高いエフィカシーを取り戻してほしいものです。