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脳はなぜスコトーマをつくるのか

 

スコトーマを外し、今まで見えていなかったものを目の前に出現させる。
苫米地式コーチングにおいてこのことほど重要なことはないといっても過言ではない。

 

そのための方法論が最終的にマインドの訓練として必要になるのだがその話の前に知っておかなければいけないことがある。

 

それは我々の脳はなぜ見えないようにする必要があるのか?というテーマである。

 

それを考察していこう。

 

答えから先に言うと、そうしなければ生きていけないからである。

 

この世の中には様々な情報がある。この情報をすべて脳がキャッチして情報処理機能を発揮すれば原子力発電所一個分のエネルギーを必要とするといわれている。脳はそれほどまでに進化しているそうだ。しかし脳の進化に対して人間の消化器官はそれほど発達していないために、物理的にそのエネルギーを供給することができないのだ。もし脳がそれだけの情報処理をしようとすると人間はすぐに餓死してしまうということである。

 

故に脳は重要な情報だけをとりいれて、重要度の低い情報を振るい落とすという作業をしている。

 

ポイントはこの重要度である。

 

それではどのように重要度を決めるのだろうか。

 

それを決定しているのがブリーフシステムといわれるものである。

 

ブリーフシステムとはハビット(習慣)とアティテュード(行動性向)のことである。
ハビットはたとえば毎日、歯をみがくといったような習慣のことであり、アティテュードとはコーヒーにしますか?紅茶にしますか?と聞かれたときに無意識にコーヒーと答えるような、無意識の行動の性向のことである。

 

つまり我々の選択は意識、無意識共にブリーフシステムに従っているのである。

 

何が重要かどうかは今まで親や、教師を筆頭としてあなたに影響を与えた人達に投げかけられた言葉を、あなたが受け入れることによって生まれたブリーフシステムが決定しているのだ。

 

現状のパフォーマンスは現状のブリーフシステムにより決定されている。
なかなか壁が越えられないといったアスリートはたくさんいると思うがその壁とは現状のブリーフシステムが作り上げた壁なのである。

 

Tコーチングにおいてはこのブリーフシステムを見定め、ブリーフシステムを書き換えることをして行く。

 

それはこんな感じだ。

 

俺は10秒以内では走れない!というブリーフシステムを
俺は9秒台で走ることができる!というブリーフシステムに

 

俺は打率280の打者だ!というブリーフシステムを
俺は打率330以上、ホームラン50本の打者だというブリーフシステムに

 

私はオリンピック出場もできない!というブリーフシステムから
私はオリンピックで金メダルを取れる!というブリーフシステムに

 

そんな簡単にできるわけないじゃないか!と思われただろうか?
そんな方は
簡単にできる!というブリーフシステムに書き換えてもらいたい

 

次に考えるのはそんな簡単に変われるのかということだ。

 

続く