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本日は趣味と職業について考察してみたい。
趣味も職業もコーチング理論の一つ、バランスホイールの項目の中にほとんどの人がこれらを入れているほど、人生にとってとても重要な事柄のふたつといえよう。
コーチングを教える上で、人生の中に一切のHAVE TOを排除し、WANT TOのみで生きることを推奨している。
だから、趣味も職業もWANT TOであることが大前提となる。その点でこの二つは同じカテゴリーに属すといってもよい。さすがに趣味がHAVE TOという人はいないと思うが、仕事がHAVE TOの人は多いかもしれない。職業はWANT TOで選ぶようにしてください。大前提です。
次に趣味と職業の違いを見てみることによって、自分の人生のスコトーマがはずれるかもしれない。それを期待している。
まず趣味の定義
自分以外の楽しさ以外には誰の役にも立たなくてお金がかかること。
職業の定義
自分の能力や労力が社会に役に立つこと。社会に役割を提供すること。その中でお金がもらえるものとお金がもらえないものがある。
どうだろう?この定義に当てはめると今まで趣味だと思っていたものが職業だったりすることに気づく人がいるかもしれない。
例えば、ボランティア行為は自分の労力を社会に提供しているという点で職業に属す。しかし、その報酬はない。それで趣味とみなしている人がいるかもしれないが職業である。
趣味は誰の役にも立たないがやっていて心から楽しいことだ。そしてお金もバンバンかかる。
趣味でカバンづくりをしているとしよう。原材料を買ってきて自分が好きなように作っているのは趣味。ではその趣味のカバンを人が見て「素敵!私にも作って!」と言われたとしよう。「いいよ!材料は私が買って私があなたに似合うカバンを作ってあげる!」これは趣味だ。自分が作りたいように作るのだから、もしかしたら気に入られるかもしれないが気に入られないかもしれない。そんなことどうでもいい。私が作りたいように作ってあげる!
しかし、「材料費は頂戴ね。その代わりどんなかばんがいい?」と相手の希望を聞いた場合はどうだろう?これは職業になる。あなたの能力、労力は誰かの期待に応えるという形で役割を提供したといえる。だから職業。
「趣味でやっていたのに最近楽しくなくなってきた」なんていう背景にはこんなことが潜んでいるかもしれない。
では職業におけるWANT TOとはなんなのか?このかばん作りの例でいえばカバンを作るという行為そのものがWANT TOであるということだ。
そして職業になった時点で、自分一人の世界から相手や社会を巻き込んだ約束(契約)という重要概念がはいった世界での行為となる。そこには社会的責任が生まれ、約束を守るという義務を負う。それと引き換えにお金という報酬がもらえるわけだが、人間関係や約束を果たす上での問題は生まれる。
それでも、仕事自体はWANT TOなので楽しいというのが職業だと思うのだが。
いづれにせよ、趣味も職業もWANT TOで選ぶということを忘れてはならない。給料がいいからとかの前にその仕事が自分にとってWANT TOであり、その自分の能力、労力を社会に提供していることが「うれしい、楽しい、誇らしい」と思えるかどうか。
そんな仕事に巡り合ってほしいと思う。
そしてどんな職業がよいのか、わからないという人は趣味を徹底的に取り組むことをやってみてほしい。もともとは趣味も職業もWANT TOという意味で同じカテゴリーだったわけだから、趣味を通して、違った自分に気づけるかもしれない。
もちろん趣味を趣味としてやり続けるのか、趣味から社会になんらかの役割の提供をしてもよいなと思うかはあなたの選択による。
私はコーチとして、「やりたいことが見つかりました」「私こんなに変わりました」なんて言われると超うれしい。社会にどんどん役割を提供したいと思っているから、コーチングは職業かな。